ロシア無人機少なくとも8機がポーランド標的、ウクライナ大統領が指摘

9月10日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが夜間に同国を攻撃した際、少なくとも8機のドローン(無人機)がポーランドを照準としていたと指摘した。パリで9月4日、代表撮影(2025年 ロイター)
[キーウ 10日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、ロシアが夜間に同国を攻撃した際、少なくとも8機のドローン(無人機)がポーランドを照準としていたと指摘した。
ポーランドは、ウクライナ西部の広範囲がロシアの攻撃を受けていた最中に領空に侵入した無人機を撃墜したと発表した。
ゼレンスキー氏は「今日、また新たなエスカレーションの一歩があった。ロシア/イランの『シャヘド』(無人機)がポーランドの領空、NATOの領空で活動した」とXに投稿。
「事故と考えることも可能な1機の『シャヘド』ではなく、少なくとも8機の攻撃型無人機がポーランドを狙った」と指摘した。
ロシアはウクライナ西部を約415機の無人機と40発以上のミサイルで攻撃し、ジトーミル州で1人が死亡し、フメルニツキー州で3人負傷したと述べた。
ウクライナ空軍は、夜間の攻撃で飛来したドローン415機のうち386機、ミサイル43発中27発を撃墜したと発表した。ミサイル16発、ドローン21発の着弾を17カ所で記録した。
中部ビィンニツィア州当局によると、民間の工業用地が攻撃された。西部ボルイニ州では1000平方メートルにわたって火災が発生し消火活動が行われた。
攻撃を受け、シビハ外相は近隣諸国に、各国の防空システムを使用してウクライナ上空の航空目標を迎撃するよう呼びかけた。
「ウクライナは長い間、このような措置を提案してきた。集団安全保障のために、このような措置をとる必要がある」とXに投稿した。