ポーランド、領空侵犯の無人機を撃墜 ロシアのウクライナ攻撃中

Alan Charlish　Lidia Kelly

[ワルシャワ　１０日　ロイター] - ポーランドは１０日、ロシア軍がウクライナ西部を空爆したことを受け、自国と北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の防空部隊を緊急発進させ、ドローン（無人機）を撃墜したと発表した。ロシアのウクライナ侵攻後、ポーランドが自国の領空で軍事資産を使用したのは初めて。

ポーランド軍司令部は、ロシア軍によるウクライナ攻撃の際に「無人機型物体」がポーランド領空を繰り返し侵犯したと説明。「これらの物体を特定し、無力化するための作戦が進行中だ。武器が使用され、部隊要員が撃墜された物体の位置特定を行っている」と声明で述べた。また、作戦が継続中だとして市民に自宅待機を促した。

コシニャクカミシュ国防相は、ポーランドの航空機が「敵対的な物体に対して武器を使用した」とＸに投稿し、「ＮＡＴＯ司令部と連絡を取り合っている」とした。

ロシア国防省はロイターのコメント要請に応じていない。

ＣＮＮのケイトリン・コリンズ記者は９日、ルビオ米国務長官がロシアの無人機によるポーランド上空飛行に関する報道について説明を受けたと述べた。国務省のコメントは得られていない。

ウクライナ空軍によると、０３１５ＧＭＴ（日本時間午後０時１５分）時点で、ポーランドと国境を接する西部ボリン、リビウ両州を含むウクライナ全土で数時間にわたり空襲警報が発令されている。