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インド、米関税圧力でもロシア産原油購入継続へ=財務相

2025年09月08日(月)08時34分

 9月5日、インドのシタラマン財務相はロシア産原油購入などを理由にトランプ米政権がインド製品に高関税を発動したことに関連し、ロシア産は価格面で有利だとし、今後も購入を続ける考えを示した。写真はボスポラス海峡を運行するタンカー。2023年7月撮影(2025年 ロイター/Yoruk Isik)

Hritam Mukherjee Nidhi Verma

[ニューデリー 5日 ロイター] - インドのシタラマン財務相は5日、ロシア産原油購入などを理由にトランプ米政権がインド製品に高関税を発動したことに関連し、ロシア産は価格面で有利だとし、今後も購入を続ける考えを示した。

地元ニュース局CNN─News18で、ロシア産原油の購入を控える計画はないと言明。「どの供給元がインドにとって最適かを判断しなければならない。したがって、間違いなく(ロシア産を)購入するだろう」とし、インドは外貨の大半を原油と精製燃料の購入に費やしていると述べた。

また「ロシア産石油であれ、他のものであれ、価格、物流などあらゆる面でインドのニーズに合う場所から買うのがわれわれの決定だ」とした。

ラトニック米商務長官は5日、インドに対し、ドルを支持し、米国との貿易交渉を再開し、ロシア産原油の購入を停止するよう求めた。ブルームバーグの番組で「われわれは常に話し合いに応じる用意がある。中国はわれわれに売り、インドもわれわれに売ってくる。だが、彼らは互いに売ることはできないだろう。米国は世界の消費者だ」と指摘。

その上で「ドルを支持し、米国を支持し、最大の顧客である米消費者を支持するか、しないかのどちらかだ。支持しなければ、50%の関税を支払う。これがどれくらい続くか見てみよう」とし、インドが1、2カ月以内にトランプ氏に謝罪し、貿易協定を求めてくるだろうと予想した。

ロイター
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