英30年債利回りが4月以来の高水準、クックFRB理事解任発表で

26日の英30年物国債利回りが4月9日以来の高水準まで上昇(価格は下落)。2016年3月、ロンドンの英中銀前で撮影(2025年 ロイター/Toby Melville)
David Milliken
[ロンドン 26日 ロイター] - 26日の英30年物国債利回りが4月9日以来の高水準まで上昇(価格は下落)。トランプ米大統領による連邦準備理事会(FRB)のクック理事解任発表で米国債利回りが上昇したことに連れた。
0713GMT(日本時間午後4時13分)時点で、英30年債利回りは5.634%と8ベーシスポイント(bp)以上上昇。今月19日につけたピークを上回り、トランプ大統領が関税計画で市場に衝撃を与えた4月9日以来の水準に達した。0754GMT現在では5.615%と前日比7bp近く上昇しており、米30年物国債利回りは5bp上昇した。
デビア・グループは「FRBの独立性に対する信頼がドルを支え、世界の資本フローを安定させ、投資家に予測可能性をもたらしている。この信頼が損なわれると、リスクプレミアムは全面的に上昇する」と指摘した。
英10年債利回りは8bp上昇の4.777%と5月22日以来の高水準。英2年債利回りは一時6bp上昇し、4.008%をつけた。