ニュース速報
ワールド

タイのタクシン元首相、裁判所が無罪判断 不敬罪巡り

2025年08月22日(金)15時50分

 8月22日、タイの裁判所は22日、王室に対する不敬罪に問われたタクシン元首相(76)について、無罪との判断を示した。バンコクで撮影(2025年 ロイター/Chalinee Thirasupa)

Panarat Thepgumpanat

[バンコク 22日 ロイター] - タイの裁判所は22日、王室に対する不敬罪に問われたタクシン元首相(76)について、無罪との判断を示した。

タクシン氏は2015年、海外逃亡中に受けた外国メディアとのインタビューで王室を侮辱したとして、不敬罪などで起訴された。不敬罪は最高15年の禁錮刑が科せられる。

バンコクの刑事裁判所は、証拠が不十分であり「インタビューは国王を中傷、侮辱、脅迫するものではない」と判断した。

タクシン氏は王室を象徴する黄色のネクタイを着用して笑顔で法廷を出た。裁判所の外には「赤シャツ隊」と呼ばれる同氏の支持者約150人が集まっていた。

同氏は15年間、亡命生活を送っていたが、23年に帰国。引退した現在も、政界で強い影響力を持つ。国王への忠誠を繰り返し誓っていた。

一方、娘のペートンタン首相は、カンボジアとの国境紛争を巡る対応が問題視されており、憲法裁判所が失職請求の判決を1週間後に言い渡す予定だ。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

JPXプライム150、トヨタやソシオネクスト除外 

ワールド

台湾、防衛費を2030年までにGDP比5%に 総統

ビジネス

独GDP、第2四半期は前期比-0.3%に下方修正 

ビジネス

日経平均は小反発、FRB議長の講演控え様子見
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自然に近い」と開発企業
  • 3
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精神病」だと気づいた「驚きのきっかけ」とは?
  • 4
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 5
    「このクマ、絶対爆笑してる」水槽の前に立つ女の子…
  • 6
    3本足の「親友」を優しく見守る姿が泣ける!ラブラ…
  • 7
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 8
    夏の終わりに襲い掛かる「8月病」...心理学のプロが…
  • 9
    米軍が長崎への原爆投下を急いだ理由と、幻の「飢餓…
  • 10
    海上ヴィラで撮影中、スマホが夜の海に落下...女性が…
  • 1
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 4
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 5
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 6
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 7
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 8
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 9
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 10
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中