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中国のCO2排出量、上半期は1%減 太陽光発電急増で

2025年08月22日(金)10時18分

ヘルシンキを拠点とするエネルギー・クリーンエア研究センター(CREA)の調査によると、中国の上半期の二酸化炭素(CO2)排出量は前年同期比で1%減少した。写真は2024年10月、甘粛省で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 21日 ロイター] - ヘルシンキを拠点とするエネルギー・クリーンエア研究センター(CREA)の調査によると、中国の上半期の二酸化炭素(CO2)排出量は前年同期比で1%減少した。

CREAの主任アナリスト、ラウリ・マイリヴィルタ氏が英調査機関カーボン・ブリーフ向けに行った調査によると、最大の温室効果ガス排出源である電力部門は3%減だった。

同氏は太陽光発電による再生可能エネルギーの増加を主な減少要因に挙げ、今年も記録的な発電容量の増加が見込まれるため、通年でも排出量が減少すると見込んだ。

世界最大の二酸化炭素排出国である中国の排出量が前年比で減少したのは、新型コロナ禍にあった2022年が最後。同国は30年までに排出量をピークアウトさせ、60年までに排出量を実質ゼロにする目標を掲げている。

不動産セクターの低迷で、建築資材、金属、セメント、鉄鋼部門の排出量も減少した。

一方、化学産業からの排出量はなお増加しており、合成燃料や石油化学製品原料としての石炭使用量は20%増加した。

ロイター
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