ミランFRB理事「利下げなければ景気後退リスク」、留任の可能性示唆=報道
ミラン理事。11月10日、ニューヨークで撮影。REUTERS/Brendan McDermid
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Dan Burns Ann Saphir
[22日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のミラン理事は22日、近い将来における景気後退リスクはみられないとしつつも、「金利を下方に調整しなければ、景気後退リスクが高まる」という認識を示した。
ミラン理事はまた、ブルームバーグとのインタビューで、自身の後任が承認されるまで、来年1月31日の任期終了後も現職にとどまる公算が大きいと述べた。
ミラン氏は突然辞任したクグラー前FRB理事の後任として9月に就任。現在、クグラー氏の残り任期を務めている。就任後、FRB内で最もハト派的な政策担当者としての立場を確立。FRBは9月、10月、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)でそれぞれ0.25%ポイントの利下げを決定したが、ミラン氏はいずれでも大幅利下げを主張し、0.25%ポイントの利下げに反対票を投じた。
今後も0.5%ポイントの利下げを主張するかとの質問に対しては、まだ決めていないとした上で「FRBが利下げを実施していく中で、大幅な利下げではなく、細かい調整を行っていく段階にいずれは入っていく」ととし、「現時点でその段階に達しているのか、それともあと数回の利下げが必要なのかは分からないが、いずれの時点で0.5%ポイントではなく、0.25%ポイントの幅での利下げで問題ないと考えるようになる」と語った。
来年5月に任期が切れるパウエルFRB議長については、FRB内にさまざまな見解が存在する中で3会合連続で利下げをまとめ上げるのは「まるでネコの群れを取りまとめるような作業だ」とし、パウエル氏の手腕は「評価されるべきだ」と述べた。
トランプ大統領は現在、次期FRB議長候補として3人を最終選考に残しており、いずれもトランプ氏が指名の条件として挙げている利下げ方針を支持しているという。
FRBは次回FOMCを来年1月27-28日に開く。CNBCはこの日、関係筋の話として、トランプ氏が1月第1週までに次期FRB議長を指名する可能性があると報じた。
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