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エアバスの英従業員、賃金改善求めて10日間のストライキ実施へ

2025年08月21日(木)13時27分

英国の労働組合ユナイトは20日、欧州航空機大手エアバスの英拠点で勤務する従業員数千人が、賃上げを求めて来月に入ってから10日間のストライキを実施する方針だと明らかにした。資料写真、英国の同社工場、2023年11月、代表撮影(2025年 ロイター)

[ロンドン 20日 ロイター] - 英国の労働組合ユナイトは20日、欧州航空機大手エアバスの英拠点で勤務する従業員数千人が、賃上げを求めて来月に入ってから10日間のストライキを実施する方針だと明らかにした。航空機の翼の生産に混乱が生じ、納入に遅れが出る可能性がある。

エアバスの航空機組立工とエンジニア3000人余りが加入しているユナイトは、投票に参加した90%の組合員がストを選択したとし、会社側が賃上げ案を提示しない限り、ストを実行すると説明した。スト実行の日程は計画案がいくつあるがまだ決まっていない。

一方、エアバスは「今のところ、年末の納入への影響について懸念していない」と述べた。また、4月に支給した2644ポンド(3569ドル)の賞与に加えてこの3年間で合計20%を超える賃上げを行ったとし、2025年には「競争力があり公正な」賃金を提案したと反論した。

ユナイトによると、会社にはインフレ率の上昇と生活費の高騰を反映した給与の提示を求めたという。ユナイトの幹部シャロン・グラハム氏は「エアバスは数十億ポンドの利益を上げており、労働者は公正な待遇を受けるに値する。組合員は公正さを求めているのであって、特別な待遇を求めているのではない」と述べた。

ロイター
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