台湾総統「侵略は敗北につながる」 終戦記念日に中国けん制

8月15日、台湾の頼清徳総統は、第2次世界大戦の終戦記念日に合わせてフェイスブックに投稿し、「侵略は敗北につながる」と主張、権威主義が再び勢いを増す中、自由と民主主義が重要だと訴えた。台湾・高雄で6月8日撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
Ben Blanchard
[台北 15日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は15日、第2次世界大戦の終戦記念日に合わせてフェイスブックに投稿し、「侵略は敗北につながる」と主張、権威主義が再び勢いを増す中、自由と民主主義が重要だと訴えた。
中国には直接言及しなかったものの、軍事的圧力を強める中国をけん制する狙いがあるとみられる。
頼氏は平和はかけがえのないものであり、戦争に勝者はいないと投稿。
「第2次世界大戦は、少数の独裁者の個人的な野心や過激な思想、軍事拡張主義が引き起こした歴史上の大惨事だった」とし「第2次世界大戦の最も貴重な教訓は、団結が勝利につながり、侵略が敗北につながるということだ」と訴えた。
台湾当局は14日、中国が来月予定している第2次世界大戦終結を記念する軍事パレードについて、政府関係者や元国防・情報・外交当局者の出席を禁止すると発表。違反者には年金の剥奪などの罰則を科す。