ユナイテッドヘルスへのサイバー攻撃、個人情報1.927億人分に影響

8月14日、米医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループ傘下の医療決済サービス会社チェンジ・ヘルスケアに対する昨年のサイバー攻撃で、1億9270万人分の個人情報が影響を受けたことが、米厚生省のウェブサイトで明らかになった。写真はユナイテッドヘルス・グループ本社。ミネソタ州ミネトンカで2019年撮影(2025年 ロイター/UnitedHealth Group)
[14日 ロイター] - 米医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループ傘下の医療決済サービス会社チェンジ・ヘルスケアに対する昨年のサイバー攻撃で、1億9270万人分の個人情報が影響を受けたことが、米厚生省のウェブサイトで14日明らかになった。
ユナイテッドヘルスは1月、影響を受けた個人情報は1億9000万人分との推計を発表していた。
昨年2月に判明したこのサイバー攻撃は米国の医療関連データ流出事件として過去最大規模。チェンジ・ヘルスケアは身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」を使う「ブラックキャット」と名乗るハッカー集団による攻撃を受け、保険金請求処理に広範囲な混乱を引き起こし、全米の患者と医療従事者に影響を及ぼした。
流出した情報には、健康保険会員ID、患者の診断情報、治療情報、社会保障番号のほか、医療提供者が使用する請求コードが含まれると考えられている。