UCLA助成金凍結、連邦地裁が政権側に一部復活命じる判決

8月12日、米カリフォルニア州サンフランシスコ連邦地裁は、トランプ政権が最近凍結したカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)への連邦助成金について、一部を復活するよう政権側に命じる判決を下した。ロサンゼルスのUCLAで11日撮影(2025年 ロイター/Daniel Cole)
Kanishka Singh Nate Raymond
[ワシントン 12日 ロイター] - 米カリフォルニア州サンフランシスコ連邦地裁は12日、トランプ政権が最近凍結したカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)への連邦助成金について、一部を復活するよう政権側に命じる判決を下した。
UCLAは先週、政府が5億8400万ドル相当の資金を凍結したと発表していた。トランプ大統領は、米国の同盟国イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの軍事攻撃に対する親パレスチナ派の学生の抗議行動を巡って、大学に対する連邦政府資金を削減すると警告している。
地裁は、助成金凍結について、打ち切ったカリフォルニア大学に対する数十件の助成金を復活するよう全米科学財団に命じた、6月に出された仮処分命令に違反していると指摘した。仮処分命令は、UCLAが属するカリフォルニア大の他の助成金の取り消しも禁じる内容だった。
ホワイトハウスと大学は判決についてコメントを発表していない。
凍結された資金のうち、地裁が回復を命じた額は現時点で不明だ。