ニュース速報
ワールド

ブラジル中銀、来年にかけて政策金利を「引き締めた水準に維持」=総裁

2025年08月12日(火)09時29分

 8月11日、ブラジル中央銀行のガリポロ総裁は、インフレ期待が中銀目標中央値の3%から離れている状況について「中銀にとってかなり不快な水準で、インフレ期待はつなぎ留められていない」との見解を示した。写真はブラジル中央銀行。2024年12月、ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)

Marcela Ayres

[11日 ロイター] - ブラジル中央銀行のガリポロ総裁は11日、インフレ期待が中銀目標中央値の3%から離れている状況について「中銀にとってかなり不快な水準で、インフレ期待はつなぎ留められていない」との見解を示した。その上で「おそらく2025年終盤から26年にかけては中銀の継続的な警戒が必要となり、そのために私たちは政策金利を長期にわたって非常に引き締めた水準に維持する必要があると言ってきた」と訴えた。サンパウロでのイベントで語った。

ブラジル中銀は6月の金融政策委員会(COPOM)で政策金利をほぼ20年ぶりの高水準となる15.0%に引き上げた後、積極的な金融引き締めを中断した。

ガリポロ氏は中銀が「中断を継続する方針」を採用する一方で、インフレ率を目標の3%に戻すのに十分な引き締め水準にあるのかどうかを評価するために主要な経済指標をチェックしていると強調した。

一部の市場参加者は中銀が今年終盤に利下げを開始する余地があると予想する。これに対し、中銀の民間エコノミストを対象とした週間調査(中央値)では利下げ開始が来年3月となり、50ベーシスポイント(bp)引き下げるとの見通しを示している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、労働統計局長に保守系シンクタンクのエコ

ワールド

スペイン北部で火災旋風発生、数百人が避難

ワールド

インドネシアのAI国家戦略、「ソブリンAIファンド

ワールド

米韓大統領が25日に会談、安全保障・経済分野を協議
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入する切実な理由
  • 2
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客を30分間も足止めした「予想外の犯人」にネット騒然
  • 3
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 4
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 5
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 6
    なぜ「あなたの筋トレ」は伸び悩んでいるのか?...筋…
  • 7
    【徹底解説】エプスタイン事件とは何なのか?...トラ…
  • 8
    「靴を脱いでください」と言われ続けて100億足...ア…
  • 9
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 10
    「古い火力発電所をデータセンターに転換」構想がWin…
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 7
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 8
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 9
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 10
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中