インド、米国との貿易協議継続へ 関税50%に引き上げでも

インドは、米国が輸入関税を50%に引き上げたにもかかわらず、米国との貿易協議継続を望んでいる。写真は、トランプ米大統領のシルエット、インド国旗、「関税」の文字を使ったイメージ。7月23日、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューデリー/ムンバイ 11日 ロイター] - インドは、米国が輸入関税を50%に引き上げたにもかかわらず、米国との貿易協議継続を望んでいる。2人の議員が11日、外交問題に関する議会委員会への説明を引用して述べた。
トランプ米大統領は先週、インドがロシア産原油の購入を続けているとして、インドからの輸入品に25%の追加関税を課す大統領令に署名。インドからの輸入品に対する関税率はこれまでに発表されていた25%の相互関税に上乗せされ最大50%と、米国の貿易相手国の中でも非常に高い水準となる。
議員の1人は「米国との関係は多面的で、貿易という観点からのみ見るべきではない」と語った。
また、委員会の委員長を務める野党インド国民会議派トップのシャシ・タルール氏は、貿易協議は継続されるとし、「現時点で、第6回目協議に関する既存の計画に変更はない」と述べ、25日から予定されている米貿易代表団のインド訪問に言及した。
これに先立ち、インド財務省当局者は議員に対し、インドの対米製品輸出の約55%が新たな関税の対象になると述べた。同氏の推計には当初の25%の課税が考慮されているという。