米、パレスチナ国家承認の計画なし=バンス副大統領

バンス米副大統領は8日、米国にパレスチナを国家として承認する計画はないと述べた。セブンオークス(英国)で同日撮影(2025年 ロイター/Suzanne Plunkett)
[セブンオークス(英国) 8日 ロイター] - バンス米副大統領は8日、米国にパレスチナを国家として承認する計画はないと述べた。
バンス氏は訪問先の英国で記者団に対し「われわれにはパレスチナを国家承認する計画はない。機能する政府が存在しない現状では、パレスチナを国家として承認することが実際に何を意味するのか分からない」と述べた。
その上で、トランプ大統領は中東で米国が目指す目標を明確に示しているとし、米国は今後もそれを継続していくと語った。
バンス氏は休暇のため家族を伴って英国を訪問中。英国のラミー外相との会談が予定されている。
英国のスターマー首相は先月、飢餓が深刻化しているパレスチナ自治区ガザの状況についてイスラエルが対応しなければ、9月の国連総会でパレスチナを国家として承認する用意があると表明。バンス氏は、中東における目標の達成方法について英国と見解の相違がある可能性があるとし、それについてラミー氏との会談で話し合うと述べた。