中国がフィリピン非難、台湾有事なら「巻き添え」とマルコス大統領

中国は8日、フィリピンのマルコス大統領(写真)が米国と中国が台湾を巡り紛争となった場合、フィリピンが巻き込まれるだろうと発言したことについて「火遊び」だと非難した。7月28日、フィリピンのケソン市で撮影(2025年 ロイター/Lisa Marie David)
[北京 8日 ロイター] - 中国は8日、フィリピンのマルコス大統領が米国と中国が台湾を巡り紛争となった場合、フィリピンが巻き込まれるだろうと発言したことについて「火遊び」だと非難した。
インド訪問中のマルコス氏は6日、地元紙に対し、台湾はフィリピンに近く、フィリピン人のコミュニティーも大きいことから、「全面戦争になれば、われわれも巻き込まれるだろう」などと語った。
これに対して中国外務省は声明で、地理的な近さや海外における人口の多さは「一国が他国の内政に干渉する言い訳にはならない」とし、「フィリピンに対し、一つの中国の原則を誠実に守り、中国の核心的利益に関する問題で火遊びをしないよう求める」とくぎを刺した。
フィリピンと中国は南シナ海の領有権争いを巡り緊張が高まっている。