タイCPI、7月前年比-0.7% 4カ月連続下落

8月6日、タイ商務省が発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年比で4カ月連続の下落となった。エネルギーや一部農産品が下落した。写真は昨年5月、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 6日 ロイター] - タイ商務省が6日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年比で4カ月連続の下落となった。エネルギーや一部農産品が下落した。
7月のCPIは前年比0.7%下落。ロイターがまとめた予想は0.4%下落、6月は0.25%下落だった。
商務省当局者は会見で「ガソリン、ディーゼル、電気料金などのエネルギー価格と、生鮮食料品が下落率拡大の主因だ」と述べた。8月は7月並み、第3・四半期は0.5%の下落を予想した。
下落幅は予想以上に拡大したが、デフレの兆候はないと述べた。「デフレかどうかは、需要に注目しなければならない。インフレ率がマイナスになったのは、石油、エネルギー、果物、野菜が原因で需要に関連したものでない。コアインフレ率は依然高く、一貫して上昇している」と説明した。
変動の激しい生鮮食品とエネルギーを除くコアCPIは、前年比0.84%上昇した。
商務省当局者は、CPI統計が中央銀行の今後の金融政策見直しに影響を与えるかとの質問に対し、インフレは検討材料の一つの側面に過ぎず、デフレの可能性を見極めるには需要を検証する必要があるとした。
1─7月のCPI前年比上昇率は平均0.21%、コアインフレ率は0.95%。商務省は2025年のCPI上昇率予測を0.0─1.0%に据え置いた。
タイ中銀の次回の政策会合は8月13日。6月の会合では政策金利を1.75%に据え置いた。