トランプ氏、イスラエルによるガザ占拠の可能性巡り立場明言せず

トランプ米大統領は８月５日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザを全面制圧する可能性について、支持するか否かの明言を避け、米政権の焦点はガザへの食料の供給を拡大することだと述べた。同５日、ワシントンで撮影（２０２５年　ロイター/Jonathan Ernst）

Jeff Mason　Kanishka Singh

[ワシントン ５日 ロイター] - トランプ米大統領は５日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザを全面制圧する可能性について、支持するか否かの明言を避け、米政権の焦点はガザへの食料の供給を拡大することだと述べた。

トランプ氏は記者団に対し、「われわれは今、人々に食料を供給しようとしている。それ以外のことに関しては何とも言えない。それはほぼイスラエル次第だ」と語った。

また、イスラエルとアラブ諸国がガザでの食料や援助物資の配給を支援し、財政援助を行うと述べたが、詳細は明らかにしなかった。

イスラエルのネタニヤフ首相は５日、２２カ月に及ぶガザにおける戦闘の新たな戦略を最終決定するため、治安当局の高官らと会談した。ネタニヤフ首相はガザ全面制圧を検討していると報じられている。

トランプ氏は今年２月、米国がガザを支配することを提案したが、人権専門家やアラブ諸国、国連、パレスチナ人など国際社会から非難を浴びた。