ライフ&ヘルス
ネットで話題

生きることをあきらめた「譲渡不可」の保護猫、それでも引き取った里親 その日から見せた変貌ぶりに涙

'Unadoptable' Shelter Cat Had Given Up on Life—Then a Stranger Saw Him

2025年8月5日(火)21時00分
アリス・ギブス
生きることをあきらめた保護猫、心を取り戻した幸せそうな姿に涙(写真はイメージです) Ioann-Mark Kuznietsov-Unsplash

生きることをあきらめた保護猫、心を取り戻した幸せそうな姿に涙(写真はイメージです) Ioann-Mark Kuznietsov-Unsplash

<生きることをあきらめて心を閉ざした保護猫は、「譲渡不可」扱いだった。ある日、シェルターを訪れた1人の女性と出会って心を取り戻すまでは>

白茶の高齢猫クラスティは、独りぼっちでうずくまっていた。その姿を見たニュージャージー州のアランナ(30)は放っておくことができなかった。

【動画】独りぼっちで心を閉ざした高齢猫、「魔法みたいに心を取り戻した」里親との出会い

「初めて会った時、ほかの子たちはみんな施設内を歩き回っていたのに、クラスティだけはケージの中で独りぼっちだった。悲しそうで打ちひしがれて、目の周りは真っ黒だった」。アランナ(30)は当時を振り返って本誌にそう語った。「何もかもあきらめた様子のこの子を、そのまま放っておくことはできなかった」

現在の年齢は9歳前後。2023年に引き取られた時とはまるで違う猫のようになった。

「シェルターは当初、健康状態と高齢を理由に『譲渡不可』としていた。けれど私はこの子の里親になれるまで、ほぼ毎日通い続けた」とアランナは言う。

クラスティは慢性の猫ヘルペスウイルス感染症(FHV)にかかり、くしゃみや鼻水、目の炎症、食欲不振などの症状ですっかり元気をなくしていた。

「もう毛繕いさえしなくなっていた。自分の周りの世界とかかわるのをやめて、ただじっと閉じこもっていた。あまりに痛々しかった」とアランナは振り返る。

シェルターから薬の投与の仕方を教えてもらったアランナは、クラスティの里親になった。その日からクラスティは激変した。

「最初の晩からこの子は私の胸の上で丸くなって寝てくれて、以来、ここが彼の居場所になった。実は超甘えん坊で、私の膝の上にいる時か、のんびり毛繕いしている時が一番幸せそう。最初に出会った時は毛繕いさえしていなかったのに」

ガジェット
仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、モバイルバッテリーがビジネスパーソンに最適な理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

BIS、金と株価の同時バブルの可能性を警告

ワールド

トランプ氏、EUのX制裁金を批判 欧州は「悪い方向

ワールド

トランプ氏が120億ドルの農家支援策、関税収入充当

ビジネス

SBGとエヌビディア、ロボティクス新興に投資検討 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    死刑は「やむを得ない」と言う人は、おそらく本当の…
  • 10
    米、ウクライナ支援から「撤退の可能性」──トランプ…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中