タイとカンボジア、マレーシアで国境紛争に関する協議開催へ

タイとカンボジアの首脳は7月28日にマレーシアを訪問し、国境地帯で続く軍事衝突を巡り協議する。写真は26日、両国の衝突が続くなか、カンボジアのオッドーミアンチェイ州で水の配給を受け取る人々(2025年 ロイター/Soveit Yarn)
Shoon Naing Chantha Lach Artorn Pookasook
[シーサケート(タイ)/プノンペン/ターンベリー(スコットランド)/ワシントン 27日 ロイター] - タイとカンボジアの首脳は28日にマレーシアを訪問し、国境地帯で続く軍事衝突を巡り協議する。タイ政府が27日発表した。
協議は現地時間28日午後3時(日本時間午後4時)に開始される予定で、プームタム首相代行がタイ側の交渉チームを率いる。
東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国を務めるマレーシアは、カンボジアのフン・マネット首相も協議に参加するとタイ政府に伝えたという。
タイとカンボジアの軍事衝突は27日で4日目となり、これまでに30人以上が死亡している。
両国の衝突を巡っては、マレーシアのアンワル首相が停戦を推進。また、トランプ米大統領は26日、両国の首脳が直ちに会談し、早急に停戦を実現することで合意したと発表していた。
トランプ氏はスコットランド訪問中、ソーシャルメディアに投稿し、両国の首脳と話し、国境紛争が続くようであれば、8月1日の関税発効を前にどちらとも貿易取引はしないと警告したと明らかにした。
トランプ氏は27日、両国とも対立の解決を望んでいると信じていると述べた。また、両国の当局者が近日中に会談する予定だと語った。
ルビオ米国務長官は、平和的解決に向けた取り組みを支援するために国務省当局者がマレーシアを訪問していると明らかにした。
同省が27日夜に発表した声明で、ルビオ氏はトランプ氏とともに各国の当局者と協議し、状況を非常に注意深く監視していると述べた。「われわれはこの紛争が一刻も早く終わることを望んでいる」と語った。