米テキサス州の川氾濫、少なくとも24人死亡 女子向けサマーキャンプ参加者20数人が不明

米テキサス州中南部を流れるグアダルペ川で現地時間7月4日午前4時頃、集中豪雨により氾濫し、少なくとも13人が死亡した。写真はグアダルペ川の状況を調査する救助隊員。KSAT提供(2025年 ロイター)
Steve Gorman
[4日 ロイター] - 米テキサス州中南部を流れるグアダルペ川が現地時間4日午前4時ごろ、集中豪雨により氾濫し、少なくとも24人の死亡が確認された。川沿いで行われていたサマーキャンプに参加中だった少女ら20人以上が行方不明だという。地元当局が明らかにした。
同州カー郡カービルのライス市長は会見で、雷を伴う豪雨で川が急速に増水し、避難命令が間に合わなかったと説明。「発生から2時間もたたない間の出来事だった」と述べた。
テキサス州のパトリック副知事は大人と子どもの遺体が6─10体発見されたと明らかにした。うち何人かは濁流に流された車両の中で見つかったという。
副知事によると、川岸にはサマーキャンプ場が点在しており、700人を超える参加児童のうち少女23人の安否が確認できていない。
行方不明になっている少女らは全員、キリスト教系の女子向けサマーキャンプ「キャンプ・ミスティック」に参加していた。
グアダルーペ川の水位は45分間で約8メートル上昇したという。現場では14機のヘリコプターと12機のドローンが上空から捜索しているほか、地上では数百人の救助隊員が倒木や急流の中で救助活動を行っている。
4日は米国の独立記念日だったが、川辺の祝賀会場が水没したため、被災地域一帯では、花火大会などの祝賀行事が相次ぎ中止された。