台湾は「もちろん国」、頼総統が講演で中国の主張に反論

6月22日、台湾の頼清徳総統は、国際ロータリーの台湾支部で講演し、「もちろん台湾は国だ」と述べ、それを否定する中国は台湾に対する領有権主張を裏付ける歴史的証拠も法的証拠も欠いていると訴えた。高雄市で8日撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[台北 22日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は22日、国際ロータリーの台湾支部で講演し、「もちろん台湾は国だ」と述べ、それを否定する中国は台湾に対する領有権主張を裏付ける歴史的証拠も法的証拠も欠いていると訴えた。
中国は台湾について、古くから中国に属している「不可分の」領土であり、台湾は国家ではなく自国の省の一つと主張。頼氏はこの主張に反発し、中国との話し合いを申し出ているが、拒否されている。中国は同氏を「台湾独立分子」と呼んでいる。
頼氏は「国家団結」をテーマにした10回講演の初回で、台湾先住民がハワイ先住民のような他のオーストロネシア人と何千年にもわたってつながってきたことなど台湾の歴史を引き合いに出し、台湾が中国から分離して発展してきたと指摘。台湾の人々が日本の植民地支配といった侵略に反対してきたことにも触れた。
中国で対台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室からはコメントを得られていない。