イスラエル、足止めの旅行者支援へ航空便拡大 中東で欠航相次ぐ

イスラエルは6月22日に一時的に領空を再開し、23日には航空便の運航を拡大する。米国のイラン攻撃を受け、中東全域で欠航が相次ぐ中、足止めを食らった数万人の旅行者を支援する。独ミュンヘン国際空港で2018年1月、ミュンヘンで撮影(2025年 ロイター/Michaela Rehle)
[22日 ロイター] - イスラエルは22日に一時的に領空での飛行を再開し、23日には航空便の運航を拡大する。米国のイラン攻撃を受け、中東全域で欠航が相次ぐ中、足止めを食らった数万人の旅行者を支援する。
ロシアとウクライナの領空も戦争で閉鎖され、中東は欧州とアジアを結ぶフライトの重要ルートとなっているが、フライト追跡サイト「FlightRadar24」によると、イラン、イラク、シリア、イスラエル上空は回避されている。
エールフランスKLMは、22日と23日のドバイとリヤド発着便をキャンセルしたと発表。シンガポール航空はシンガポール発ドバイ行きの便を、ブリティッシュ・エアウェイズはドバイとドーハ発着便を22日にそれぞれ欠航にした。 シンガポール航空は状況が「流動的」として、シンガポールとドバイを結ぶ他の便にも影響が及ぶ可能性があるとしている。
一方イスラエルは、海外に取り残された国民が帰国し、外国人観光客が出国するのを支援する。 イスラエルのエルアル航空は22日、この約1日で約2万5000人から出国申請を受けたと発表した。
イスラエル空港当局によると、23日から同国への「救援フライト」が拡大し、さまざまな都市から1日24便運航されるが、各フライトの乗客数は50人に制限されるという。イスラエルはまた、13日にイランとの紛争が始まって以来国外に取り残された人々の帰国を支援するため、22日に領空を6時間再開した。エルアル航空は、多くの出国要請を受け、23日に8つの国際都市への運航を開始すると発表した。