ニュース速報
ワールド

ホルムズ海峡付近でタンカー2隻が衝突・炎上、外部妨害の示唆なし

2025年06月18日(水)03時22分

[ドバイ/コペンハーゲン 17日 ロイター] - エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡付近で17日、石油タンカー2隻が衝突し炎上した。乗組員の負傷や原油流出は報告されていない。

石油タンカー海運会社のフロントラインはロイターに対し、この事故について外部からの妨害があったことを示唆するものはないと明らかにした。

中東地域ではイスラエルとイランの攻撃の応酬が続き、緊張がエスカレート。海軍筋がロイターに明らかにしたところによると、ホルムズ海峡を含むペルシャ湾岸地域ではここ数日、商船の航行システムに対する電子妨害が急増しており、この地域を航行する船舶に影響を及ぼしている。

アラブ首長国連邦(UAE)沿岸警備隊は、同国東岸の24海里沖で石油タンカー「アデリン号」から24人を救出したと発表。

もう1隻のタンカー「フロント・イーグル号」を所有するフロントラインによると、乗組員は無事で、甲板で火災が発生したが、原油は流出していない。

調査会社タンカートラッカーズ・ドット・コムによると、フロント・イーグル号はイラク産原油200万バレルを積載し、中国の舟山へ向かう途中だった。

ホルムズ海峡はオマーンとイランの間に位置し、ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ重要な水路で、世界の石油消費量の約5分の1が通過する。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

インド・カナダが首脳会談、2年間の緊張関係を修復へ

ワールド

ウクライナ各地に大規模攻撃、18人死亡 首都の死者

ビジネス

トランプ氏、TikTok米事業売却期限延長へ 3回

ワールド

韓国大統領、石破首相と会談 「未来志向で協力」呼び
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 3
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火...世界遺産の火山がもたらした被害は?
  • 4
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 5
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 8
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 9
    コメ高騰の犯人はJAや買い占めではなく...日本に根…
  • 10
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中