米大統領「安保上の脅威軽減可能」、日鉄とUSスチールの取引承認

6月13日、トランプ米大統領(写真)は日本製鉄によるUSスチールの買収計画を巡りパートナーシップを承認した。ホワイトハウスで10日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
Alexandra Alper
[13日 ロイター] - トランプ米大統領は13日、日本製鉄によるUSスチールの買収計画を巡りパートナーシップを承認した。国家安全保障上のリスクに対する懸念は政権が提示した国家安全保障協定の条件を満たせば解決できるとして大統領令に署名し、取引承認への道を開いた。
発表を受けUSスチールの株価は時間外取引で3.5%上昇した。
大統領令では国家安全保障上の懸念解消の具体的条件について言及はなかった。「国家安全保障上の障害は条件が満たされれば十分に軽減され得ると判断する」としている。
両社は大統領に謝意を示す声明を発表。国家安全保障協定には、2028年までに約110億ドルを投資することや、米政府が「黄金株」を持つこと、国内生産、通商に関するコミットメントなどが含まれている。