ロスへの州兵派遣、米控訴裁が継続容認 地裁命令を停止

6月12日、米連邦地方裁判所は、トランプ大統領によるロサンゼルスへの州兵派遣を一時的に禁止する判断を示した。ロサンゼルスで撮影(2025年 ロイター/David Ryder)
Luc Cohen
[ 12日 ロイター] - 米連邦巡回控訴裁判所は12日、移民取り締まり強化に対する抗議活動が続くロサンゼルスでの州兵の配備継続を認めた。
サンフランシスコ連邦地裁は同日、トランプ大統領がロサンゼルスに派遣した州兵について、違法な動員だとして一時的に活動を禁止するとともに、州兵をカリフォルニア州のニューサム知事の管理下に戻すよう命じていた。
この命令は13日の正午に発効する予定だったが、控訴裁の判断により発効が一時的に停止された。
今回の決定は最終的に裁判所がトランプ氏の主張を認めることを意味するものではないが、当面はトランプ氏が州兵の指揮権を維持することとなる。
控訴裁の判事3人のうち、2人はトランプ氏が1期目に任命、1人はバイデン前大統領が任命した。控訴裁は連邦地裁の判断について17日に審理すると表明した。