米国務省、在外公館にハーバード大留学希望者のビザ給付手続き再開指示

米国務省は全ての在外公館に対して、ハーバード大学への留学を希望する外国人向けのビザ(査証)給付手続き再開を指示した。写真は同大学の構内、5月撮影(2025年 ロイター/Faith Ninivaggi)
[ワシントン 9日 ロイター] - 米国務省は全ての在外公館に対して、ハーバード大学への留学を希望する外国人向けのビザ(査証)給付手続き再開を指示した。ボストンの連邦地裁が先週、ハーバード大留学生の入国を今後6カ月停止するトランプ大統領の布告の一時差し止めを決定したことに伴う動きだ。
ルビオ国務長官が署名し、6日付で各公館に送られた訓令には、連邦地裁の命令に沿う形で手続き再開指示を出したと記されている。
トランプ大統領は布告の理由として国家安全保障上の懸念を挙げ、ハーバード大は大学の統治や授業科目、学部や学生の思想に関して統制を強化しろという政権側の要求を拒絶したことに対する報復に過ぎないと反論していた。
国務省はコメント要請に対して、組織内のやり取りについてはコメントしないと述べた。