フィリピンCPI、5月は前年比+1.3%に鈍化 中銀も緩和を示唆

フィリピン統計局が5日に発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で1.3%上昇した。写真はマニラの市場で1月に撮影(2025年 ロイター/Eloisa Lopez)
[マニラ 5日 ロイター] - フィリピン統計局が5日に発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で1.3%上昇した。伸び率は市場予想と一致したほか、4月の1.4%から鈍化し、2019年11月以来の低水準となった。
光熱費と食品価格の伸びが和らぎ、4カ月連続のインフレ率低下となった。中央銀行は指標を受け、より緩和的な金融政策が可能になると表明した。
年初来の平均は1.9%となり、中銀の今年の目標レンジ(2.0─4.0%)を下回った。
住宅・水道・電気・その他燃料品目の上昇率は4月の2.9%から2.3%鈍化する一方、輸送費は2.4%下落し、マイナス幅は4月の2.1%から拡大した。
食品とエネルギー価格を除いたコアインフレ率は2.2%で横ばいだった。
メトロバンクのエコノミスト、ニコラス・マパ氏はⅩで「中銀が月内に利下げする可能性は依然として大きいようだ」と述べた。