米中首脳、重要鉱物問題などで近く電話会談の見通し=ベセント財務長官

6月1日、ベセント米財務長官はトランプ大統領と中国の習近平国家主席が近く電話会談を行い、重要鉱物資源を巡る意見対立を含めた貿易問題での具体的な解決策を打ち出すとの見通しを示した。写真は11日、ジュネーブで言葉を交わすベセント氏と中国財政省の廖岷次官(2025年 ロイター/KEYSTONE/EDA/Martial Trezzini/Handout via REUTERS)
[ワシントン 1日 ロイター] - ベセント米財務長官は1日、トランプ大統領と中国の習近平国家主席が近く電話会談を行い、重要鉱物資源を巡る意見対立を含めた貿易問題での具体的な解決策を打ち出すとの見通しを示した。
トランプ氏は5月30日、中国側が双方で関税を引き下げ、重要鉱物資源の取引規制を撤回するという米国との合意に違反していると非難した。
ベセント氏はCBSテレビの「フェイス・ザ・ネーション」のインタビューで「中国はインドや欧州の工業サプライチェーン(供給網)に不可欠な製品の放出を控えており、それは信頼できるパートナーの行動とは言えない」と指摘した。
その上で「トランプ氏と習氏の電話会談の際に、これは解決されると確信している。だが中国が供給に合意した製品の一部の放出を手控えているというのは事実で、それはシステム上の誤作動かもしれないし、意図的かもしれない。大統領と習氏の会談後にどうなるか見極める」と語った。
また習氏との会談はトランプ氏の日程に組み込まれているかとの質問に対しては「非常に近い時期の事案だと信じている」と答えた。