EU信頼度、若者中心に18年ぶり高水準 共通通貨支持は過去最高=調査

欧州連合(EU)欧州委員会が28日公表した最新の世論調査「ユーロバロメーター」によると、EUを信頼すると答えた欧州市民の割合は52%と2007年以来18年ぶりの高水準になった。写真はEUの旗。ブリュッセルで3月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[28日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会が28日公表した最新の世論調査「ユーロバロメーター」によると、EUを信頼すると答えた欧州市民の割合は52%と2007年以来18年ぶりの高水準になった。特に15─24歳の年齢層の信頼度が最も高く、59%に達した。
調査は3月26日から4月22日まで、EU加盟27カ国の2万6368人に対面で聞き取りした。
一方自国の政府を信頼していると回答したのは全体の36%にとどまった。
共通通貨ユーロの支持率はEU市民で74%、ユーロ圏市民では83%と過去最高を記録した。
欧州経済の現状については「良い」の回答が44%、「悪い」が48%と意見が分かれた。ただ43%は、来年にかけて経済状態は安定を保つとの見通しを示した。
特に安全保障や防衛などのEUの共通政策に対する支持率は81%と04年以来の高さになった。
ウクライナ問題では、ロシアの侵攻をEUの安全保障上の脅威とみなす割合が77%、ロシアへの経済制裁の支持は72%だった。