ニュース速報
ワールド

中国、レアアース輸出規制緩和の可能性 一部の半導体関連企業

2025年05月29日(木)05時01分

中国がレアアース(希土類)の輸出規制に関し、中国と欧州の半導体企業およびそのサプライチェーン(供給網)に関連する企業に対して緩和する可能性があると、中国国営紙チャイナ・デイリーが28日、関係者の情報として報じた。写真は江西省南城県のレアアース鉱山で働く作業員。2012年3月撮影(2025年 ロイター)

[28日 ロイター] - 中国がレアアース(希土類)の輸出規制に関し、中国と欧州の半導体企業およびそのサプライチェーン(供給網)に関連する企業に対して緩和する可能性があると、中国国営紙チャイナ・デイリーが28日、関係者の情報として報じた。

中国商務省が27日に中国と欧州の半導体企業との会合を主催し、レアアースの規制に絡む申請手続きについて説明したという。

中国は4月、7種類のレアアースと関連製品を輸出管理リストに加え、輸出業者に対し、海外顧客の国籍に関わらず輸出許可の申請を義務付けた。

半導体や自動車、防衛産業で使われるレアアース磁石の輸出業者に対しては、既に一部で許可が付与されている。ただ、許可手続きが複雑なため数カ月間かかることもあり、税関では混乱も起きている。

在中国欧州連合(EU)商工会議所のイェンス・エスケルンド会頭は「重要な原材料の不足によって、多くの欧州の生産ラインが間もなく停止してしまう」と早急な対応の必要性を訴えた上で「会合は、欧州の商工会議所会員企業が、安定供給を確保するため、承認手続き加速が緊急に必要なことを伝える機会となった」とコメントした。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ政権、移民当局の高官2人を解任 逮捕件数に

ワールド

トランプ政権、1期目の水準上回る台湾への武器売却計

ビジネス

JERAが関心表明の書面送付、米アラスカLNG計画

ビジネス

午前の日経平均は反落、米関税差し止め一時停止を嫌気
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プーチンに、米共和党幹部やMAGA派にも対ロ強硬論が台頭
  • 3
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「地上で最も幸せな場所」に家を買う方法と「必要な覚悟」
  • 4
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 5
    中国戦闘機「殲10」が仏機を撃墜...実力は本物? 世…
  • 6
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 7
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 9
    ワニにかまれた直後、警官に射殺された男性...現場と…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「金の産出量」が多い国は?
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 3
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多い国はどこ?
  • 4
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 5
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 6
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 7
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 8
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 9
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 10
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 8
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 9
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 10
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中