仏英加は「ハマスに加担」、ネタニヤフ氏が攻撃停止要求に反発

フランス、英国、カナダの首脳が今週、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの新たな軍事攻撃を停止しなければ「具体的な行動」を取ると警告したことについて、イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラム組織ハマスに手を貸したがっているなどとして非難した。エルサレムで21日代表撮影(2025年 ロイター)
[エルサレム 23日 ロイター] - フランス、英国、カナダの首脳が今週、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの新たな軍事攻撃を停止しなければ「具体的な行動」を取ると警告したことについて、イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラム組織ハマスに手を貸したがっているなどとして非難した。
ガザでの戦闘を巡っては、現地の荒廃した様子や餓えに苦しむ人々の映像が世界中に流れる中、各国で抗議行動が起きており、イスラエルへの国際的な圧力が強まっている。
ネタニヤフ氏は、2023年10月のハマスによるイスラエルへの攻撃を念頭に、「あなた方は人道の間違った側におり、歴史の間違った側にいる」と述べ、3カ国が「大量殺人者、強姦魔、赤ん坊殺し、誘拐犯」を支援していると断じた。
イスラエル政府関係者が特に懸念しているのは、フランスを含む欧州諸国に対して、スペインやアイルランドに続いてパレスチナ国家を承認するよう求める声が高まっていることだ。
ネタニヤフ氏は、パレスチナ国家はイスラエルを脅かすと主張。米首都ワシントンで21日夜、イスラエル大使館の職員2人が銃撃を受け死亡したことを、その脅威の明確な例として挙げた。