ガザで子ども含む29人が飢餓関連死、数千人が危険な状況=保健相

5月22日、パレスチナのマジッド・アブ・ラマダン保健相は、ここ数日間にパレスチナ自治区ガザで29人の子どもと高齢者が飢餓に関連して死亡し、数千人が危険にさらされていると述べた。写真は、世界食糧計画によって提供されたガザに向かう支援物資。5月22日、イスラエル・ガザ国境のイスラエル側で撮影(2025年 ロイター/Ammar Awad)
[ジュネーブ 22日 ロイター] - パレスチナのマジッド・アブ・ラマダン保健相は22日、ここ数日間にパレスチナ自治区ガザで29人の子どもと高齢者が飢餓に関連して死亡し、数千人が危険にさらされていると述べた。
イスラエルが2カ月半ぶりに物資搬入を許可したことを受け、22日からガザへの食糧支援が始まる見込みだが、パレスチナ当局と支援関係者はこれでは必要量のほんの一部に過ぎないと述べている。
ラマダン氏は、支援がなければ1万4000人の乳児が死亡する可能性があると国連の支援担当官がBBCに発言したことについて質問され、「1万4000人という数字は非常に現実的で、過小評価でさえある可能性がある」と述べた。
イスラエルは3月、パレスチナのイスラム組織ハマスが支援物資を横取りしているとして物資供給を全面封鎖した。ハマスはこれを否定している。
国際飢餓監視団体は今月、ガザでは50万人が飢餓に直面していると発表した。
ラマダン氏は、ガザにある36病院中、部分的に機能しているのは7─8院のみで、医療物資の在庫は封鎖により90%以上がゼロになっていると述べた。