ECB、6月に追加利下げ その後休止へ=ギリシャ中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、ECBが6月の理事会で利下げを実施し、その後は停止するとの見通しを示した。アテネで2025年10月撮影(2025年 ロイター/Louisa Gouliamaki)
[アテネ 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、ECBが6月の理事会で利下げを実施し、その後は停止するとの見通しを示した。現地紙カティメリーニが23日報じた。
ECBは先月、過去1年で7回目の利下げを実施した。米国の関税引き上げによって経済成長が大きな打撃を受けると警告し、数カ月以内に一段の利下げが行われるとの見方が強まった。
ストゥルナラス氏は「6月にもう一度利下げを行い、その後は停止すると考えている」と述べた。
フィンランド中銀のレーン総裁は同紙に対し、ECBはデータに基づいたアプローチを取っていると指摘。「従って今後得られるデータとマクロ経済分析によって、インフレの安定とやや抑制された成長という現在の見通しが裏付けられれば、6月の適切な対応は金融緩和を継続し、金利を引き下げることとなるだろう」と述べた。
6月以降も地政学的なリスクや貿易戦争による不確実性が高まる中で、全ての理事会においてデータに基づいた意思決定を続ける方針だと語った。