G7のロシア産原油価格上限、米は引き下げ「納得せず」=欧州当局者

主要7カ国(G7)がロシア産原油に設定している1バレル=60ドルの価格上限について、欧州連合(EU)などがロシアに対する圧力を強めるために引き下げを提案しているのに対し、米国は引き下げに納得していないことが22日、欧州当局者の話で分かった。2022年3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[バンフ(加アルバータ州)22日 ロイター] - 主要7カ国(G7)がロシア産原油に設定している1バレル=60ドルの価格上限について、欧州連合(EU)などがロシアに対する圧力を強めるために引き下げを提案しているのに対し、米国は引き下げに納得していないことが22日、欧州当局者の話で分かった。
EUは価格上限を1バレル=50ドルに引き下げることを提案。ウクライナはさらに低い30ドルに引き下げることを求めている。
ただ、欧州当局者によると、カナダのバンフで開かれている主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に出席している米財務省のチームは、原油価格はすでに下落しており、ロシアは打撃を受けているとの見解を示している。ただ、米国は引き下げ案を排除しておらず、協議は継続されるという。
この件に関して米財務省からコメントは得られていない。