ロシア、米ロ核協議再開の可能性示唆 米新ミサイル防衛計画受け

ロシアのペスコフ大統領報道官は21日、トランプ米大統領が前日に詳細を発表した次世代ミサイル防衛システム「ゴールデン・ドーム」について、近い将来に米ロ間の核軍備管理に関する協議の再開につながる可能性があると示唆した。2024年12月撮影(2025年 ロイター/Sputnik/Gavriil Grigorov/Pool via REUTERS)
[モスクワ 21日 ロイター] - ロシアのペスコフ大統領報道官は21日、トランプ米大統領が前日に詳細を発表した次世代ミサイル防衛システム「ゴールデン・ドーム」について、近い将来に米ロ間の核軍備管理に関する協議の再開につながる可能性があると示唆した。
ペスコフ氏は、ロシアはこの計画を米国との核戦力均衡に対する脅威とみなしているかとの質問に対し、米国の計画については詳細が情報がなく、多くの微妙な点が残っているとした上で、近い将来に戦略的安定の問題に関する接触の再開が必要になる可能性があると述べた。
米国は2019年に米国とロシアが結んでいた中距離核戦力(INF)廃棄条約から脱退。米国はロシアによる違反を理由としているが、ロシアは否定している。
ペスコフ氏は「この分野における法的枠組みが崩壊し、有効期限が切れたか、あるいは意図的に、いくつかの文書が無効になった今、米ロだけでなく、全世界の安全保障のためにも(枠組みを)再構築しなければならない」と述べた。