原油先物1%超上昇、イスラエルがイラン核施設の攻撃準備と報道

原油先物は1%超上昇した。イスラエルがイランの核施設を攻撃する準備を進めているとの報道を受け、域内の供給が混乱するとの見方が広がった。写真はテキサス州ミッドランド近郊のパーミアン盆地で稼働するポンプ。2月18日撮影(2025年 ロイター/Eli Hartman)
[21日 ロイター] - 原油先物は1%超上昇した。イスラエルがイランの核施設を攻撃する準備を進めているとの報道を受け、域内の供給が混乱するとの見方が広がった。
0003GMT(日本時間午前9時03分)現在、北海ブレント先物7月限は0.86ドル(1.32%)高の1バレル=66.24ドル。米WTI先物7月限は0.90ドル(1.45%)高の62.93ドルで取引されている。
イスラエルがイランの核施設を攻撃する準備をしていることが、米国が入手した新たな情報で示されたと、CNNが複数の米当局者の話として20日報じた。イスラエルが最終決定を下したかどうかは不明としている。
イランは石油輸出国機構(OPEC)加盟国の中で第3位の生産国であり、イスラエルによる攻撃はイランからの原油供給を混乱させる可能性がある。またイランが報復として、ホルムズ海峡を通過する石油タンカーを遮断する可能性も取り沙汰されている。同海峡は、サウジアラビア、クウェート、イラク、アラブ首長国連邦(UAE)が原油や燃料の輸出に使う重要なルート。