タイ、米とエネ分野で協力強化も 不均衡是正策を提案＝財務相

タイのピチャイ財務相は５月２０日、同国は貿易・投資における公正な対米関係構築に尽力していると述べた。ナコンパトム県の精米工場で４月１８日撮影（２０２５年　ロイター/Chalinee Thirasupa）

[バンコク ２０日 ロイター] - タイのピチャイ財務相は２０日、同国は貿易・投資における公正な対米関係構築に尽力していると述べた。

米国による「相互関税」は７月まで一時停止されているが、それまでに交渉が成立しなければ、タイは３６％の関税を課される可能性がある。

ピチャイ氏はタイと米国の投資フォーラムで、エネルギー分野における協力強化が期待されると指摘。グリーンエネルギー分野での提携に力を入れており、米国のバイオテクノロジー、食品加工、ウェルネス企業との連携に関心があると述べた。

その上で、米国からの輸出に対する市場アクセス拡大、積み替え違反への対応、米国での雇用創出につながるタイからの投資などを通じて、貿易不均衡の是正を目指す提案を米国にしたと述べた。

また、他国製品がタイ産であるかのように輸出されている現状に触れ、「迂回行為の防止策実施については政策が実行に移されている」と説明。こうした措置により米国の貿易赤字が最大１５０億ドル削減されると試算したが、実現時期の明言は避けた。