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援助トラック100台がガザ入りへ、国連がイスラエルから許可

2025年05月20日(火)20時03分

国連人道問題調整事務所(OCHA)のラーケ報道官は20日、国連がイスラエルから許可を得て、約100台の援助トラックを同日中にパレスチナ自治区ガザに入れることになったと発表した。ハンユニスでの食料配布、昨年11月撮影(2025年 ロイター/Mohammed Salem/File Photo)

[ジュネーブ 20日 ロイター] - 国連人道問題調整事務所(OCHA)のラーケ報道官は20日、国連がイスラエルから許可を得て、約100台の援助トラックを同日中にパレスチナ自治区ガザに入れることになったと発表した。

「昨日承認された台数よりも多くのトラックの搬入を要請し承認を得た」と記者会見で述べた。具体的な台数を問われると、「約100台だ」と答えた。

イスラエルは11週間にわたる封鎖の後、19日に9台の援助トラックのガザ入りを許可した。しかしラーケ氏は、実際にガザ地区に入ったのはそのうち5台にとどまったと指摘した。

「次の段階はこれらのトラックを集め、実績のあるシステムを通じて(援助物資を)分配することになる」と述べた。ベビーフードや子供向けの栄養補助食品などを供給する予定だと説明した。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏保健局長は、イスラエルによる封鎖によりガザ地区で栄養失調率が増加しており、食料不足が続けば状況が急激に悪化する可能性があると警鐘を鳴らした。

ロイター
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