UAE、米国外で最大級のAIセンター建設へ トランプ氏訪問で協定

5月15日、アラブ首長国連邦(UAE)と米国は、UAEの首都アブダビに米国外で最大の人工知能(AI)キャンパスを建設する協定に署名した。写真は15日、アブダビを訪問したトランプ米大統領と迎えたUAEのムハンマド大統領(2025年 ロイター/Brian Snyder)
Federico Maccioni Manya Saini Yousef Saba
[ドバイ 15日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UAE)と米国は15日、UAEの首都アブダビに米国外で最大の人工知能(AI)キャンパスを建設する協定に署名した。
米商務省によると、アブダビに約26平方キロメートルのAIキャンパスを整備し、電力容量5ギガワットに上るデータセンターを設置する。こうした契約はこれまで、中国が技術を入手する恐れがあるとして米国が制限していた。
関係筋によると、UAEは先端AI半導体へのアクセスを拡大する見込みで、エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が15日、アブダビでムハンマド大統領やトランプ米大統領と会談した。
関係者によると、UAEは今年からエヌビディアの最先端AI半導体を年間50万個輸入できる可能性があるという。エヌビディアはコメントを控えた。
AIキャンパスはUAEの国営企業G42が建設するが、ラトニック米商務長官は「米国企業がデータセンターを運営し、この地域全体で米国が管理するクラウドサービスを提供する」と説明。トランプ政権は、米企業によるデータセンター管理を義務付けることで、半導体を安全に提供できると考えている。