イスラエル、ガザ攻撃拡大へ 治安閣議で承認=報道

イスラエルの公共放送KANは5日、政府がパレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスへの攻撃を段階的に拡大することを治安閣議で承認したと報じた。写真はガザから煙が上がる様子。イスラエル側から3日撮影(2025年 ロイター/Amir Cohen)
[エルサレム 5日 ロイター] - イスラエルの公共放送KANは5日、政府がパレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスへの攻撃を段階的に拡大することを治安閣議で承認したと報じた。
ネタニヤフ首相は4日、Xに投稿した動画で、ガザでの戦闘の「次の段階」について協議するため治安閣議を開くと述べていた。
また、イスラエル軍のザミール参謀総長は4日の声明で、ガザでの作戦拡大を視野に、数万人の予備役招集を開始したと明らかにしていた。軍によると、ザミール氏は部隊に対し、人質の帰還とハマス打倒を目指して圧力を強めると述べたという。
イスラエルのニュースサイト「Ynet」が5日報じたところによると、治安閣議はガザでの人道支援物資配布に関する新たな計画も承認した。ただ、物資搬入が再開される時期は不明。
イスラエルはガザの約3分の1を支配しており、3月から停止している支援物資搬入の再開を求める国際社会の圧力が強まっていた。