ユーロ圏投資家心理、5月は改善 米関税ショックから回復

調査会社センティックスが5日発表した5月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス8.1で、トランプ米大統領の関税政策によって大幅に悪化した4月のマイナス19.5から改善した。写真はブリュッセルの欧州委員会。2023年11月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ベルリン 5日 ロイター] - 調査会社センティックスが5日発表した5月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス8.1で、トランプ米大統領の関税政策によって大幅に悪化した4月のマイナス19.5から改善した。
市場予想のマイナス12.5を上回った。
調査は5月1日から3日に投資家1068人に実施した。
現況指数もマイナス19.3と2024年8月以来の水準に改善した。
期待指数は19.6ポイント上昇し3.8となった。
センティックスは、4月調査で示された景気後退懸念がほぼ払拭されたとみられると述べた。またトランプ関税に対する欧州連合(EU)欧州委員会の冷静な対応が評価されていると指摘した。
ドイツの期待指数も20ポイント以上上昇し5.5となった。
センティックスは、トランプ関税の主な被害者は米国で、中国やスイスもある程度は悪影響を受けている、とした上で、不確実な局面はまだ終わっていないとの見方を示した。