バークシャー、アベル氏のＣＥＯ就任承認 バフェット氏退任表明で株価約4％安

　米投資会社バークシャー・ハサウェイは５日、グレッグ・アベル副会長（写真）が２０２６年１月１日付で最高経営責任者（ＣＥＯ）に就任する人事を取締役会が全会一致で決定したと発表した。ネブラスカ州オマハで２日撮影（２０２５年　ロイター／Brendan McDermid）

［５日　ロイター］ - 米投資会社バークシャー・ハサウェイは５日、グレッグ・アベル副会長が２０２６年１月１日付で最高経営責任者（ＣＥＯ）に就任する人事を取締役会が全会一致で決定したと発表した。ウォーレン・バフェット氏（９４）が会長に就任する人事も承認した。

バフェット氏は３日のバークシャー株主総会で、年末にＣＥＯを退任し、アベル氏を後任にする考えを示していた。繊維メーカーとして落ち目だったバークシャーを、１兆１６００億ドルの巨大複合企業へ変貌させた「バフェット経営」の６０年が幕を閉じる。

５日の米株式市場で、バークシャーのクラスＡ株は約３．６％安、クラスＢ株は４％強安で寄り付いた。

バフェット氏が経営の一線を退く意向を示唆したことはなかったため、株主総会での発表はサプライズとなったほか、バークシャーの抱える１８９の事業、２６４０億ドル相当の株式、３４７７億ドル相当の現金を巡る先行き不透明感が重しとなっている。

KBWのアナリスト、マイヤー・シールズ氏はメモで、バフェット氏の退任は「バークシャーの実際の事業よりも同社に対する投資家の見方に影響を与えるだろう」という見方を示した。