ロシア、米との協力継続 週内の首脳電話会談の予定なし=報道官
ロシアのペスコフ大統領報道官は31日、トランプ米大統領がロシアのプーチン大統領に「腹を立てている」と述べたことについて、ロシアは米国とウクライナにおける和平合意を巡る構想のほか、米ロ二国間関係の構築について引き続き協議を進めていると述べた。2019年6月、大阪で撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
Guy Faulconbridge
[モスクワ/ワシントン 31日 ロイター] - ロシアのペスコフ大統領報道官は31日、トランプ米大統領がロシアのプーチン大統領に「腹を立てている」と述べたことについて、ロシアは米国とウクライナにおける和平合意を巡る構想のほか、米ロ二国間関係の構築について引き続き協議を進めていると述べた。
トランプ氏は30日、プーチン氏に腹を立てていると述べ、ウクライナ戦争終結に向けた自身の取り組みをロシアが妨害していると感じれば、ロシア産原油の買い手に25─50%の関税を課すと警告。今週プーチン氏と会談する予定だと述べた。
ペスコフ氏はこれについて、プーチン大統領とトランプ氏の電話会談は必要に応じてすぐに設定できるが、週内に電話会談を実施する予定はないと述べた。
同時に、ロシアは米国との協力を継続しているとし、プーチン氏はトランプ氏との接触に引き続き前向きな意向を示していると指摘。「ロシアは米国との協力を続けている。(バイデン)前米政権時代に大きく損なわれた二国間関係の構築に取り組んでいる。ウクライナを巡る問題の解決に向けたいくつかの構想の実現にも取り組んでいる」と述べた。
ウクライナについては、作業は進行中で、複雑で時間がかかるプロセスになるとし、現時点では公表できることはないと語った。
トランプ氏は31日、大統領執務室で記者団に対し、プーチン氏が協力しなければ二次関税を課すとあらためて表明。「ロシア兵やウクライナ兵、その他の人々が殺されるのを食い止めるために、プーチン氏に取引に応じてほしい。彼が取引に応じることを確認したいし、そうすると思う」と語った。
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