ロシア「エネ施設攻撃停止から撤退も」、ウクライナ違反継続なら=報道官

ロシアのペスコフ大統領報道官は、ロシアとウクライナが相互のエネルギー施設への攻撃を一時停止する合意について、ウクライナが攻撃を続ければ、ロシアは合意から撤退する権利を留保すると述べた。3月17日、モスクワで撮影(2025年 ロイター/Yuri Kochetkov/Pool via REUTERS)
Dmitry Antonov
[モスクワ 28日 ロイター] - ロシアのペスコフ大統領報道官は28日、ロシアとウクライナが相互のエネルギー施設への攻撃を一時停止する合意について、ウクライナが攻撃を続ければ、ロシアは合意から撤退する権利を留保すると述べた。
米国は25日、エネルギー施設への攻撃を一時停止することでウクライナ、ロシア両国と個別に合意したと発表。米国はこれを全面的な停戦への足がかりにしたい考えだが、合意発表後もロシアとウクライナは相互に違反を非難し合っている。
ペスコフ報道官は記者団に対し「ウクライナが攻撃の一時停止を順守しなければ、ロシアも順守しない権利を留保している」とし、ロシアの忍耐は限界に近づいていると示唆。ただ、現時点では順守し続けると述べた。
プーチン大統領が、戦争終結に向けウクライナで選挙を実施するために同国を暫定統治下に置く案を示したことについて、プーチン氏はトランプ米大統領との電話会談でこの案について協議していないと言及。プーチン氏は、ウクライナ国内で武装した「民族主義勢力」が力を増していることを懸念していると説明した。