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米、ロシアが和平合意ならエネルギー部門への制裁緩和も検討=情報筋

2025年03月09日(日)09時18分

 米政府は、ロシアがウクライナ紛争の終結に合意した場合に迅速な措置を講じられるよう、ロシアのエネルギー部門に対する制裁を緩和する方法を検討している。写真はロシアの原油タンカー。2024年4月ボスポラス海峡で撮影(2025年 ロイター /Yoruk Isik)

Jarrett Renshaw Jonathan Saul

[7日 ロイター] - 米政府は、ロシアがウクライナ紛争の終結に合意した場合に迅速な措置を講じられるよう、ロシアのエネルギー部門に対する制裁を緩和する方法を検討している。関係筋2人が明らかにした。ホワイトハウスは財務省に対し、エネルギー制裁緩和の選択肢を検討するよう要請したという。

ロイターは3日、米国がロシアのオリガルヒ(新興財閥)を含む特定の団体や個人に対する制裁解除の提案を策定していると報じていた。ただ、ロシアの巨大な石油・ガス産業が含まれるかどうかは不明だった。 

ロシアは世界有数の産油国。米国はロシアの石油産業を制裁の対象とし、その輸出価格を1バレル=60ドルに制限する多国間努力を主導することで、ロシアの戦争資金を枯渇させようとしてきた。

紛争終結に向け、トランプ大統領とロシアのプーチン大統領の会談が計画されている。

情報筋は、この取り組みにより、和平合意が成立した場合に米国は速やかに制裁を緩和できるようになると説明した。ただ、ロシアの譲歩なしに緩和するわけではないとも明言した。

財務省は、産油国としてのロシアが完全復活することで世界の原油価格がどのような影響を受けるか、欧州市場がロシアから米国の供給へとシフトしている取引の構図にどのような変化があるかについても分析している。

国家安全保障会議(NSC)と財務省はコメントの要請に応じなかった。

ロイター
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