ニュース速報
ワールド

台風11号、ベトナムの工業団地に被害 数週間の稼働停止も

2024年09月13日(金)12時42分

台風11号(ヤギ)はベトナム北部を直撃し、輸出産業中心地の多くの工場に甚大な被害をもたらした。写真はハノイで11日撮影(2024年 ロイター/Khanh Vu)

Francesco Guarascio Phuong Nguyen Khanh Vu

[ハノイ 11日 ロイター] - 台風11号(ヤギ)はベトナム北部を直撃し、輸出産業中心地の多くの工場に甚大な被害をもたらした。

今年アジアで最も勢力が強い台風11号は7日にベトナム北部の沿岸部に上陸し、11日になっても洪水や土砂崩れを引き起こしている。これまでに数十人が死亡し、電力網や道路などのインフラも破壊されている。

ベトナムは、主に欧米に製品を輸出する多国籍企業の事業拠点を抱えているため、世界のサプライチェーン(供給網)に影響が及ぶ可能性がある。

台風による被害が特に大きかった沿岸部のハイフォン市は、95%の企業が10日に何らかの活動を再開する見込みだと発表した。

同市では、多くの企業の屋根が吹き飛ばされ、壁が破れて倒壊、工場が浸水したという。

ハイフォン市と隣接するクアンニン省の工業団地では、150の工場のうち少なくとも20が数週間操業停止になるという。

被害調査に詳しいある関係者によると、工業団地で打撃を受けたのは、日本航空(JAL)が共同所有するグループ傘下のジュピター・ロジスティクスなど。

JALによると、ジュピターの倉庫は被害が軽微だった。保管されていた貨物は別の場所への移動が必要になった。

ハイフォン市の別の工業団地では、韓国のLGエレクトロニクスの工場の倉庫が浸水した。ただ、10日には部分的に稼働が再開した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

トランプ氏、カナダとの貿易交渉打ち切り 関税巡る「

ワールド

カナダ、中国との首脳会談に期待 来週のAPEC会議

ワールド

習主席、「中国は戦略的イニシアチブを」=新華社

ワールド

アングル:米中首脳会談は幅広い合意困難か、双方に融
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 2
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシアに続くのは意外な「あの国」!?
  • 3
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼稚園をロシアが攻撃 「惨劇の様子」を捉えた映像が話題に
  • 4
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 5
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 6
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 7
    「宇宙人の乗り物」が太陽系内に...? Xデーは10月2…
  • 8
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 9
    「石炭の時代は終わった」南アジア4カ国で進む、知ら…
  • 10
    【ムカつく、落ち込む】感情に振り回されず、気楽に…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 9
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 10
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中