ニュース速報
ワールド

英国の対イスラエル武器輸出許可額、ガザ戦争開始後に95%以上減

2024年06月18日(火)10時01分

 6月17日、英国によるイスラエルへの武器輸出許可額がパレスチナ自治区ガザでの戦争開始後に前年比で95%以上減少し、13年ぶりの低水準となったことが分かった。写真はスナク英首相。ロンドンで五月撮影(2024年 ロイター/Toby Melville)

Andrew MacAskill

[ロンドン 17日 ロイター] - 英国によるイスラエルへの武器輸出許可額がパレスチナ自治区ガザでの戦争開始後に前年比で95%以上減少し、13年ぶりの低水準となったことが分かった。

政府関係者がロイターに明らかにしたところによると、昨年10月7日から12月31日までの間に英国が輸出を承認した額は85万9381ポンド(109万ドル)。これは同時期では2010年以来最も少ない規模だ。

政府データによれば、政府は22年の同時期に小火器弾薬や戦闘機用部品を含む2000万ポンドの武器についてイスラエルへの売却を承認している。

米国とドイツはガザ戦争開始後、イスラエルへの武器売却を拡大させた。

米国とは異なり、英政府はイスラエルに直接武器を供与するのではなく、国際法を順守しているかどうかについて弁護士の意見を聞きながら、企業が武器を販売するためのライセンスを発行している。

ロイターは対イスラエル武器輸出許可額が急減したことについて、英国が特定品目の売却を制限する決定を下したためなのか、イスラエルからの需要が減少したためなのかを確認することはできなかった。

輸出ライセンスの承認を担当するビジネス貿易省と外務省はコメントを避けた。

在ロンドンのイスラエル大使館からはコメントを得られなかった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国万科の社債権者、返済猶予延長承認し不履行回避 

ビジネス

ロシアの対中ガス輸出、今年は25%増 欧州市場の穴

ビジネス

ECB、必要なら再び行動の用意=スロバキア中銀総裁

ワールド

ロシア、ウクライナ全土掌握の野心否定 米情報機関の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 6
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 7
    【外国人材戦略】入国者の3分の2に帰国してもらい、…
  • 8
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 9
    米空軍、嘉手納基地からロシア極東と朝鮮半島に特殊…
  • 10
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 10
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中