ロシア軍参謀次長、収賄容疑で逮捕 高官の拘束相次ぐ
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5月23日、ロシア連邦捜査委員会は、軍参謀次長のシャマリン中将(写真)を収賄容疑で逮捕したことを明らかにした。写真はロシア国防省提供(2024年 ロイター)
Andrew Osborn Mark Trevelyan
[23日 ロイター] - ロシア連邦捜査委員会は23日、軍参謀次長のシャマリン中将を収賄容疑で逮捕したことを明らかにした。国防省の上級調達官も職権乱用容疑で逮捕した。
軍・国防省では収賄など汚職による高官の逮捕が相次いでおり、拘束者は過去1カ月で5人となった。これまでにイワノフ国防次官、国防省人事責任者のクズネツォフ中将、第58軍元司令官のポポフ少将が身柄を拘束されている。
シャマリン中将は2016─23年にウラル山脈にある通信機器工場から発注台数を増やす見返りに賄賂を受け取った疑いが持たれている。同委員会によると、シャマリン中将は少なくとも3600万ルーブル(40万ドル)の利益を得ていた。
職権乱用の容疑で逮捕された国防省のベルテレツキー上級調達官は防衛品の調達で職務を全うせず国に7000万ルーブル(76万4000ドル)以上の損失を与えた疑いが持たれている。
同国では軍事経験のない経済学者のアンドレイ・ベロウソフ氏が新国防相に就任したが、防衛費の無駄や汚職を減らす狙いがあったのではないかとの見方が多い。