OPECプラス、24年第1四半期に減産強化の用意=ロシア副首相

ロシアのノバク副首相は5日、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国で構成する「OPECプラス」が2024年第1・四半期に減産を強化する用意があるという認識を示した。タス通信が報じた。(2023年 ロイター/Heinz-Peter Bader)
[モスクワ 5日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は5日、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国で構成する「OPECプラス」が2024年第1・四半期に減産を強化する用意があるという認識を示した。タス通信が報じた。
OPECプラスは11月30日、来年初に日量約220万バレルの自主減産を実施することで合意した。
ノバク氏は「OPECプラスの時宜を得た行動によって、需要低迷期を難なく乗り越えることができるだろう」とした上で、「現行の措置が十分でなければ、投機とボラティリティを排除するため、OPECプラスには追加措置を講じる用意があることにも留意したい」と述べた。
さらに、ロシアは早ければ今月中にOPECプラス協定に基づく石油と燃料の供給制限を強化し始め、早ければ1月にも日量50万バレルの石油・燃料供給の自主削減に関する義務を果たす考えとした。
ロシアのプーチン大統領は6日にアラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアを訪問し、7日にはロシアでイランのライシ大統領と会談する予定で、石油市場協力を含む協議を行う見通し。