ニュース速報
ワールド

欧州極右政党が会同、来年の欧州議会選での躍進目指すと表明

2023年12月04日(月)12時53分

 欧州の極右政党各党が3日、イタリアのフィレンツェで合同集会を開き、来年の欧州議会選挙で躍進を目指すと表明した。写真は欧州連合(EU)の旗。ブリュッセルで11月撮影(2023年 ロイター/Yves Herman)

Alvise Armellini

[ローマ 3日 ロイター] - 欧州の極右政党各党が3日、イタリアのフィレンツェで合同集会を開き、来年の欧州議会選挙で躍進を目指すと表明した。欧州連合(EU)の移民規制強化を訴えた一方、雇用と産業を守るために環境政策は緩めるべきだと主張した。

オランダの先月の総選挙で反移民政策を掲げる極右の自由党(PVV)が予想に反して勝利し、欧州の極右政党を勢いづかせている。

イタリアのサルビーニ副首相は「(われわれの)目的は少なくとも、(欧州議会で)中道右派と中道左派に次ぐ第3の勢力になることだ」と明言した。

極右系の会派「アイデンティティーと民主主義」(ID)は現在、6番目の勢力。

オランダPVVのウィルダース党首は動画を介して、同党の成功が「オランダと欧州に政治的激震」をもたらすとともに、同志の極右政党が「各国選挙で相次いで勝利する出発点」となり得ると期待していると述べた。

サルビーニ氏は、二酸化炭素を排出する内燃エンジン車の新車販売を2035年以降は禁止するEUの決定を激しく非難。ドイツの右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のクルパラ共同代表は「自動車業界に対する戦争を終結させるべきだ」と語り、サルビーニ氏に同調した。

フランスの極右政党、国民連合(RN)のバルデラ党首は、欧州は「アフリカのための五つ星ホテル」にはなり得ないと強調、大量の移民と暴力・犯罪との関連性に言及し、喝采を浴びた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米連邦緊急事態庁の長官代行を解任、トランプ氏方針に

ビジネス

訂正-中国SMIC、関税の影響注視へ 見通し不透明

ワールド

米国防長官、トランス兵士らが自主離職しなければ強制

ワールド

新たな経済対策、減税と給付が骨格との考え変わりない
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 5
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 6
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 7
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 8
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 9
    日本の「治安神話」崩壊...犯罪増加と「生き甲斐」ブ…
  • 10
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 7
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 8
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中